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物件 銀座建築探検ツアー

Vol.2 銀座のシンボル「和光」!こだわりが詰まった建物の魅力と歴史を解説

2023.07.12
CLASS ROOM WEB-MAG

不動産屋目線が発信するウェブマガジンです。銀座を中心とした建物の話、外国人の方にもおすすめのマニアックな観光地情報。社長や社員のコンテンツは、私たちが目指す会社の未来をご覧いただけます。

銀座最新オシャレ空間探検ツアー

日本有数の繁華街かつ高級商業地である銀座には「魅⼒的な空間」がたくさんあります。カフェ・レストラン・商業施設・美術館などなど…、建築やインテリアや内装にこだわりのあるオシャレな空間に実際に足を運び、取材してお届けします。WEB マガジン<CLASSROOM>を運営する東京中央建物の拠点は銀座。地の利を⽣かして、みなさんにぜひ訪れて欲しい銀座の最新スポットをご紹介します。ぜひ週末に銀座へ遊びに行きませんか?

重厚感のあるネオ・ルネッサンス様式、そして街を歩く人々の目を引く時計塔が印象的な和光は今や銀座のシンボル。しかし時計塔の持つモダンな要素を外観の様式と調和させるのはかなり苦労したそう。今回はそんな和光の建物を特集!時計塔のストーリーや外観デザインの注目ポイントについて解説しますので、知られざる和光のストーリー、ぜひチェックしてみてください。

1人の少年の夢によって建てられた和光の歴史

時計や宝飾品をはじめ、紳士・婦人用品、インテリア雑貨を取り扱う高級百貨店の和光。長年、銀座のシンボルとして愛されてきた和光は、その長い歴史にもぜひ注目していただきたいところ。遡ること1881年、「みんなのための時計を作りたい」という服部金太郎氏の夢のもと、和光は服部時計店として創業しました。創業後は建て替え中に関東大震災が起こったり、第二次世界大戦の戦火で時計塔が破損したりと、困難な状況が起こりながらも、和光は明治時代から現在まで、銀座の街の象徴として残り続けてきました。

時計塔が目印!これぞ銀座のシンボル

銀座のシンボルである和光と言えば、建物の屋上にある時計台が有名!はじめて時計塔が完成したのは1894年(明治27年)でした。その後、建物は改修やリノベーションを経て現在の姿に。近代化産業遺産に認定された和光は、古くからの姿を残したまま外装や壁面に細かいこだわりを保ちつつ改装を行ってきました。和光の伝統を重んじる姿勢にはブランドの重みを感じますね!さらに時計塔の四方にある文字盤が東西南北を向いているこだわりには感銘を受けます。

上品な洋風建築と6つの装飾レリーフ

和光と言えば建物の外観デザインも外せないポイント!このネオ・ルネッサンス様式の建物には実は6つの装飾レリーフが施されています。当時使われていた服部時計店の商号(Hマーク)や商業の神に関わる紋章、貴金属を表すカップのマークなど、和光の歴史や象徴が伝わってくるものばかり!創業時からさまざまな出来事を乗り越え、過去と未来を大切にする想いが伝わってきますね。装飾レリーフはウインドウディスプレイの上に施されているので、和光にお越しの際はぜひ建物の外観の細かいところまで注目していただきたい!

英国感あふれるエントランスは必見

銀座和光の本店には3カ所の入り口があり、個人的に注目していただきたいのが一番左側にあるエントランス!こちらのエントランスは英国っぽい雰囲気がありとってもオシャレ。入り口上部にはSEIKO HOUSE GINZAの文字が刻まれています。和光を訪れる際は正面の入り口を利用する人がほとんどですが、エレガントさを醸し出すこちらのエントランスは通るだけで心が躍ります!丸みを帯びた大きな和光の建物の一角にある美しいエントランス。ぜひ一度ご覧ください。

明治時代にタイムスリップ?のぼりたくなる階段室

まるで明治時代にタイムスリップしたかのように思えるほど上品で趣のある和光の階段室。 その美しい内装に魅了され、「上階はどうなっているの?」とワクワクしながら階段を上がって行きたくなるほど!しなやかな模様のステンドグラスと開放的な吹き抜け、そしてエレガントな階段からはクラシカルな雰囲気が漂います。「知っているけど中に入ったことはない」という声も多い和光。銀座四丁目の交差点から見上げるのでなく、"中から"銀座の街を眺められる特別感は格別です。

INFORMATION

施設名:和光
住所:中央区銀座4丁目5-11
竣工年:1932年
設計:渡辺仁建築工務所
公式HP:/www.wako.co.jp/

WRITER IIJIMA AYA

東京都出身。カナダに高校留学へ行ったことをきっかけに海外に興味を持ち、大学卒業後はワーホリでオーストラリアへ。現地で接客業やエージェントでの仕事を経てからフィリピンやニュージーランドにも渡り、海外で遊牧民のような生活にハマる。帰国後は都内某メディア会社でSEOライターを経て独立。現在はフリーランスとしてメディア記事の編集・構成作成に携わる。オーストラリアのゆるいライフスタイルが恋しい。

I am from Tokyo. After studying abroad in Canada during high school, I became interested in traveling and living abroad. After graduating from university, I went to Australia on a working holiday visa, where I worked in customer service and as an agent before traveling to the Philippines and New Zealand. I fell in love with the nomadic lifestyle abroad. After returning to Japan, I worked as an SEO writer for a certain media company in Tokyo before becoming independent. Currently, I work as a freelance editor and content creator for media articles. I miss the laid-back lifestyle of Australia.

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