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会社 CEO三田正明が行く!クリエイティブ修行の旅

Vol.10 いわばフルコースの茶会=茶事を初体験!「本当のもてなしとは何か」を考える

2024.03.06
CLASS ROOM WEB-MAG

不動産屋目線が発信するウェブマガジンです。銀座を中心とした建物の話、外国人の方にもおすすめのマニアックな観光地情報。社長や社員のコンテンツは、私たちが目指す会社の未来をご覧いただけます。

CEO 三田正明が⾏く!
クリエイティブ修⾏の旅

昨今ビジネスにもアート思考が重要! と言われるようになりました。銀座の不動産屋の自分たちにも新規事業、問題解決などで、自由な発想⼒が必要とされます。社⻑の私も発想⼒を磨きクリエイティブな⼈になるために、普段からさまざまな⼈に会い、チャレンジを絶やさないようにしています。この挑戦をアートセンスを磨くための“クリエイティブ修⾏”と銘打ち、WEB マガジンでレポートしたいと思います。ものづくりのワークショップや最新のオシャレスポット、スポーツなどなど社⻑三田正明の挑戦からアートなヒントがお届けできたらと思っています。

ついにクリエイティブ修行も10回目。記念すべき10回目は、究極のもてなし「茶事」を体験してきました。舞台は滋賀県甲賀市信楽町。「茶事ってなに?」そう思っている方も多いことでしょう。お茶と聞いて私たちがまず想像する「茶会」は、実は略式のスタイルでお茶と和菓子だけでおもてなしする気軽な集まりのこと。一方、「茶事」は食事も含むフルコースの正式な茶会のこと。4時間以上かけて、ゆっくりと行われるものです。茶事とはいったいなんなのか?を解説しつつ修行の様子を振り返ります!

たぬきの置物が有名な信楽で本格的な茶事体験

滋賀県の信楽焼・たぬきの置物で有名な地域で今回の茶事体験は行いました。大津駅から車で30分程度、敷居が高いと思われがちな茶道を楽しんでもらいたいという思いでつくられた、工房と茶室によるおもてなしを味わえる「楽入陶房 壺中庵」です。ご主人の保庭楽入さんと奥さまによるレクチャー&おもてなしを受けてきました。茶事と聞いて、勝手に固いイメージを持っていたけれど、とても気さくで優しいご夫妻のおもてなしでくつろいだ楽しい時間を過ごすことができました。

日に日に「和」の文化への興味が強くなる

過去のクリエイティブ修行でも、着物選びなど「和」にまつわる挑戦をたくさんしていることもあって、「和」の文化への興味関心が日に日に高まっています。自分にあう着物を見つけたからこそ、和のマナーも身につけていきたいという思いもあり、茶事を体験することにしました。また日常の喧噪から離れる時間も意識して取っているのでそのひとつとしても最適な体験でした。古風な趣のある建物、手入れの行き届いた庭園にも心を動かされます。茶事体験のスタートは、茶事の歴史や概要についての講和。覚えるべきこれまでなじみのなかったマナーがやはり数多くあることに気づきます。

大切なのは茶を美味しくいただくまでのプロセス

一般的に茶事の流れは...待合室でウェルカムドリンクの白湯→茶室の席につき、掛け軸や茶道具を鑑賞→亭主が炉に炭を焚べ、茶釜を炉にかける→軽い食事として一汁三菜の懐石→お茶菓子が出される→庭を愛でる→濃茶を参加者一同で回し飲み→干菓子、薄茶をいただく→終了。通常で4時間ほどかかる一連の優雅なおもてなしです。懐石での食事やお酒は味はとても美味しかったけれど、マナーを気にしつつだったのでなかなか大変でした。この体験で知ったのは、茶事の1番の目的が「茶をおいしくいただくこと」だということ。最後の一服の茶を楽しむために、多くのもてなしの時間があり、そのプロセスこそが茶事であることを知りました。

茶と和菓子を味わい茶事のクライマックスを実感

一連のプロセスを優雅に楽しみ、ついに最後は茶と和菓子が出されました。この瞬間が茶事のクライマックス(メイン)であることを、体験したことで納得しました。このために、これまでプロセスがあったことを実感できました。濃茶と薄茶をそれぞれ堪能させていただきました。程よい苦みがあり、想像以上に濃厚で味わい深かったです。今では茶道、お茶会というと女性のイメージが強いけれど、もともとは男性の文化であったという話にも納得。もっと男性も気軽に楽しめる機会があればと思いました。

もてなすことも、もてなされることも難しい

「茶をおいしくいただくこと」に全集中する一連の茶事を体験して、茶事とはすべての無駄を省いた合理的なおもてなしであると感じました。そして「究極のエンターテイメント」でもあると。無駄のないおもてなしは、私たちが普段しているビジネスにも繋がる部分があります。言い換えれば茶事とは、気遣いの訓練。お客さまに対する細かい気配り、商品やサービスを通して無駄のないおもてなしをいかに実現するのか。おもてなしは当然するのも難しい、しかし上手におもてなしされることも難しいと感じる貴重な時間でした。なかなか覚えられないマナーもあり「気軽に、楽しく」とはいっても、正直やはり茶事のハードルは高かった(笑)。とはいえスマートにこなせたら大人としてカッコいい。おもてなしを感じる非日常、みなさんもぜひ味わってみてください!

INFOMATION

楽入陶房 壺中庵
住所:滋賀県甲賀市信楽町長野703
TEL:0748-82-1133
FAX:0748-82-3233
予約時間:10:00-17:00
営業時間・定休日:不定(応相談)
Mail:contact@kochu-an.com
公式HP:http://www.kochu-an.com/

CHIEF EDITOR MITA MASAAKI

東京中央建物二代目社長。2022年ホームページリニューアルの際に、自社メディアとしてホームページ内にWEBマガジン『CLASS ROOM』を立ち上げ、編集長に就任。勤務地であるよく知る銀座や本業で関わる建物を掘り下げることが、価値ある情報になるのではとWEBマガジンを運営している。社長就任にあたって取り組んだ会社と社長個人のブランディングを通して、アートやデザイン、スポーツ等の魅力を知る。趣味はランニング・旅行・ワークアウト・カフェ巡りなど。

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