東京中央建物

会社 温故革新な日々

Vol.3 "変態"という名の自己革新と覚悟

2025.07.02
CLASS ROOM WEB-MAG

不動産屋目線が発信するウェブマガジンです。銀座を中心とした建物の話、外国人の方にもおすすめのマニアックな観光地情報。社長や社員のコンテンツは、私たちが目指す会社の未来をご覧いただけます。

CEO 三田正明が⾏く!
クリエイティブ修⾏の旅

昨今ビジネスにもアート思考が重要! と言われるようになりました。銀座の不動産屋の自分たちにも新規事業、問題解決などで、自由な発想⼒が必要とされます。社⻑の私も発想⼒を磨きクリエイティブな⼈になるために、普段からさまざまな⼈に会い、チャレンジを絶やさないようにしています。この挑戦をアートセンスを磨くための“クリエイティブ修⾏”と銘打ち、WEB マガジンでレポートしたいと思います。ものづくりのワークショップや最新のオシャレスポット、スポーツなどなど社⻑三田正明の挑戦からアートなヒントがお届けできたらと思っています。

東京中央建物代表取締役の三田正明です。この度、東京中小企業家同友会中央区支部の5月例会にて「メタモルフォーゼ~経営指針成文化で突き抜けた変態~」と題した講演を行いました。"変態"という刺激的な言葉を使いましたが、これは私にとって「突き抜けた進化」を意味します。経営者として、そして一人の人間として、どのように自分自身と向き合い、会社を変革してきたのか。その赤裸々な体験をお話させていただきました。講演でお伝えした内容をまとめたので、読んでいただけたら嬉しいです。

反面教師から始まった組織改革への挑戦

先代から会社を引き継いだ当初、私は「営業第一主義」からの脱却を目指し、理念やビジョンを重視した組織づくりに着手しました。しかし、ベテラン社員との価値観のギャップが表面化し、若手の離職も相次ぎました。自分では良かれと思って進めた改革が、かえって組織の一体感を失わせてしまったのです。当時の私は、まさに反面教師そのものでした。この経験が、後の大きな変化のきっかけとなりました。

現実の壁に直面した経営者としての挫折

「社長はわかってくれていない」という社員からの厳しい言葉に直面し、私は深い挫折を味わいました。"言っても変わらない"という諦めの空気が社内に漂い、"自分は社員出身だからわかっている"という思い込みがいかに浅はかだったかを痛感させられました。経営者として、そして人として、自分の未熟さを認めざるを得ない状況でした。闇落ちといえるような状況でしたが、この現実との直面が私の人生における大きな転換点となりました。

経営指針成文化で見つけた原点回帰の道

経営者向けに開催された「経営指針成文化セミナー」に参加し、自分の価値観を徹底的に深掘りする過程で、"自分の言葉で語れていない"ということ、そして"理念が薄っぺらい"という現実と向き合わされました。先代との対話を重ねる中で、「営業こそ人生」「人とのつながり」「感謝と覚悟」という原点に立ち返ることができました。闇落ちからの一歩は、実は足元にあった宝物を再発見することでした。この気づきが、私の"変態"への第一歩となったのです。

事業の再定義で生まれた新たな価値観

事業を単なる「不動産業」ではなく「住まいの価値提供業」と再定義し、提供する"6つの住まいの価値"を明文化しました。経営理念、10年ビジョン(マンションデベロッパーへの挑戦)を策定し、社内発表を行いました。言語化することで、漠然としていた想いが具体的な形となり、社員との共有が可能になりました。この再定義こそが、会社の新しい方向性を示す羅針盤となりました。

メタモルフォーゼした経営者の新たな覚悟

「原点をしっかりと受け継いでこそ、未来は創れる」という気づきから、まさに"翼"が生える感覚を得ました。原点回帰は過去への回帰ではなく、「覚悟・誇り・信頼」を持って新しい自分へ進化することだと理解できました。そして「変態=進化」。会社も、経営者も、まだまだ"変態"し続けていく覚悟を持っています。人生100年時代、私たちの進化は止まりません。経営理念は絵に描いた餅ではなく、生きるものなのだと思っています。 この講演で、今の自分のメタモルフォーゼを第3形態と表現しました。すべての瞬間はプロセス。私も第4形態を目指して変化し続けていきたいと思っています。「人生100年時代、まだまだ変態しようぜ!」講演の最後はこの言葉で締めくくりました。このコラムを読んでくれた方にもこのメッセージが伝わることを願っています。 講演の様子は、「東京中央建物the teleVISION」で配信しています。 ぜひご覧ください! https://youtu.be/ln-etpXZ0vc?si=ZiOHhMpEgJW2lRPI



【三田正明の公式ブログ】https://note.com/mitamasaaki/
ギンザの不動産会社の社長がマイノリティの立場で考える
「誰ひとり取り残さない賃貸」no+eにて執筆中

CHIEF EDITOR MITA MASAAKI

東京中央建物二代目社長。2022年ホームページリニューアルの際に、自社メディアとしてホームページ内にWEBマガジン『CLASS ROOM』を立ち上げ、編集長に就任。勤務地であるよく知る銀座や本業で関わる建物を掘り下げることが、価値ある情報になるのではとWEBマガジンを運営している。社長就任にあたって取り組んだ会社と社長個人のブランディングを通して、アートやデザイン、スポーツ等の魅力を知る。趣味はランニング・旅行・ワークアウト・カフェ巡りなど。 現在、no+eでブログを執筆中。 ギンザの不動産会社の社長がマイノリティの立場で考える「誰ひとり取り残さない賃貸」 https://note.com/mitamasaaki/

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